新しい年を迎えて | 2019年1月4日 |
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明けましておめでとうございます。平成の最後の年、平成31年を迎えました。 昨年4月に赴任して以来、あっという間の9ヶ月でした。私は、この間、病院局のスタッフとともに経営が厳しい状況であった市立函館病院の改革に力を注いで参りました。
赴任早々、職員の賞与カットに踏み切らざるを得ず、5月に職員組合との初めての団交に臨みました。前局長、また、病院局幹部が、組合はじめ職員との数度の話し合いの上、進めてきたこととは言え、どのようなことになるのかと危惧しておりました。しかし、組合は苦渋の決断をし、さらには、新しい体制への期待と経営改善、働き方改革に対する協力の意を伝えていただきました。 世の中は、ともすれば、管理者には都合の良い情報しか伝えなくなる、また、管理者も都合の良い情報しか耳に入れなくなる傾向が出てきます。職員組合は、管理者には入りづらい職員の生の声をよく把握しています。そのような意味から、毎月、病院局と職員組合は病院長も交え率直な意見交換、情報交換をするようにしています。 昨年、市立函館病院は7月に前病院長の死を迎え、8月に新しい病院長を任命し、加えて3名の副病院長による新執行部体制をスタートしました。病院局と病院執行部は車の両輪であり、毎週の意見交換の上、経営改善計画などを立ててきております。新執行部スタート直後の9月にブラックアウトに見舞われましたが、救急医学のスタッフの活躍もあり、何事もないかのように乗り切り、BCPの変更点も見つけることが出来ました。 10月以降は市立函館病院の改革を全職種との面談を通して模索して参りました。この結果、病院経営の面は昨年度に比べて大幅に改善しています。これらは、市立函館病院全職員の努力の賜物であり、心より感謝しています。 今年は、亥年ですが、いたずらに猪突猛進をすることはせず、多くの意見を聞きながら、最後は、責任を持って決断し、市立函館病院、恵山病院、南茅部病院において、無駄を省いて働きやすい環境を作り、病院経営、医療の質においても更なるステップアップの年としたいと思っています。 また、市立函館病院高等看護学院では、これまでの看護師国家試験合格率全国1位を維持しつつ全人的教育を深め、市立函館病院と協力し医療者としての素養を育み、一方で楽しい看護学校生活を送って貰えるよう、関係者一同の方々の努力に期待しております。 本年も、職員皆さんの更なるご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。 |
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函館市病院局長 氏家良人 |
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